好きな人ができた。その人には、子どもがいた。

RIKUの記録

文字だけの距離

好きな人ができた。
その人には、子どもがいた。

これは、俺(RIKU)の実際の話だ。
再婚と連れ子、そして父になるまでの過程を、隠さずに書いていく。

出会いはゲームの中だった。

顔も知らない。
ただ文字だけのやりとり。

それでも、妙に心地よかった。

冗談のテンポが合う。
笑うところが同じ。

気づけば毎日話していた。

やがて通話をするようになった。

初めて声を聞いたとき、
距離が一段近づいた気がした。

よく笑う人だった。

大変なはずなのに、よく笑う。

ジャンク品という言葉

ある夜、彼女がぽつりと言った。

「私は、ジャンク品だから。」

冗談めかしていたけれど、
その言葉は軽くなかった。

理由を聞くと、少し間があった。

「子どもがいるんだ。」

一歳。

まだ小さい。
父親はいない。

一瞬、頭が止まった。

でも俺は言った。

「そんなこと気にしない。」

強がりだったのかもしれない。
自分に言い聞かせていたのかもしれない。

それでも、彼女への思いは変わらなかった。

パパという一言

ある日、通話の向こうから
小さな声が聞こえた。

「パパ?」

彼女が、少しだけ寂しそうに言った。

「パパいないよ。」

遠距離で連れ子とテレビ電話をする父の実体験シーン

空気が止まる。

俺は、考えるより先に言っていた。

「いや、パパここにいるよ。」

冗談じゃなかった。

気がつくと、そう言っていた。

その瞬間、自分の中で何かが決まった気がした。

俺はこの時、彼女に付き合ってほしいと伝えた。

彼女は少し驚いたあと、こう言った。

「いいの?」

その言葉には、不安と遠慮と覚悟が混ざっていた。

俺は迷わなかった。

彼女しかいないと思っていた。

電話の向こうで、小さな笑い声がした。

それから、その子は
俺を「パパ」と呼ぶようになった。

まだ会ったこともないのに。

嬉しかった。

でも、その言葉の重さを
少しずつ感じ始めていた。

画面越しじゃなく、
ちゃんと会わなければと思った。

俺は、彼女たちに会いに行くことになる。

RIKUの記録

連れ子と再婚し、父親になるまでの記録。

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